2012年11月10日土曜日

長寿効果の高い「旬」の素材

 「旬」という言葉がある。旬は10日間のことで、その前に"走り"の10日間があり、旬のあとに"名残"の10日間がある。つまり、自然界で摂れた食べ 物は、味と栄養がもっとも充実した「旬」を中心に、その前後を合わせて合計30日間は、生命力のこもったみずみずしい味を楽しむことができるのである。旬 の素材は、人工的に作られた素材と比べると、ビタミンCや酵素の量に格段の違いがある。旬の食材は値段も安く、長寿効果も高い。旬を堪能する賢い知識を身 につけよう。

甘酒で子どもの腸を丈夫にする

今は少なくなったが、昔は良く甘酒を飲んだ。ひな祭りなどに振舞われる甘酒は、麹酸や乳酸菌がたっぷり含まれていて、子どもたちの腸を丈夫にする上で、大 変効果的だったのである。江戸時代、江戸のような大きな町には夏にも甘酒売りがきたという。食中毒の多い夏だからこそ、生菌効果の高い甘酒は必要であっ た。食中毒予防には「菌をもって菌を制した」のである。甘酒は「一夜酒」とも呼ばれ、一晩で発酵を完了し甘くなる。美容効果や老化防止策があり、若い女性 やお年寄りも好んで飲んだという。

豆腐にカツオ節

豆腐の薬味におすすめなのはカツオ節。味の相性がよいだけでなく、頭の働きを向上させる上でも役に立つ食べ方に変化するからである。大豆はタンパク質が多 く、まさに「畑の肉」である。しかし、少々残念なことに、メチオニンという必須アミノ酸が少ない。そのため、タンパク質の栄養を示すプロテイン・スコアが 肉や魚より劣る。しかし、メチオニンを含む食品と一緒に食べると、大豆のタンパク質は肉と同じくらいすばらしい内容に変化するのである。豆腐にカツオ節を 添えることで、豆腐に不足しているメチオニンがプラスされる。それによって、カツオ節のかかった豆腐は、植物性でありながら肉や魚に負けない、すばらしい 高タンパク質食品に昇格するのである。

人生90年時代を支える「大豆」

「人生90年時代」がやってきた。脳や心臓、血管、つまり、体力の若さを保つのは「食」なのだ。食べ物を機能的な側面から、評価する時代がやってくるだろ う。薬を飲む前に、まず「食」の機能性をよく見よう。その日本人の「人生90年時代」を支える食のひとつとして、今、脚光を浴びているのが「大豆」だ。大 豆に含まれている、多彩な成分は、日本のみならず、全世界的に注目を集めている。大豆の中でもとくに脚光を浴びているのが、「納豆」。近年の納豆に関する 効能の科学的解明には、著しいものがある。日本の伝統的な食品である「納豆」を、積極的に食べていこう。

調味料の使いすぎに注意しよう。

高血圧を呼び寄せる大きな原因は、ナトリウム(塩分)の過剰だ。カリウムは塩分の排泄を促し、血圧を安定させる働きがある。自然のままの食べ物は、一般的に低ナトリウム、高カリウムの食べ物がほとんどである。サツマイモや山芋、ヒジキ、バナナ、春菊、ジャガイモ、ホウレンソウ、トマト、枝豆などであるが、 料理する時に塩や醤油などの調味料を使用するため、ナトリウムのが増えやすくなってしまう。素材のうまみを生かし、調味料の使いすぎに注意しよう。

2012年7月30日月曜日

旬の野菜 ピーマン 旬:6~8月  ナス科

甘み種のとうがらしの一種で、明治時代に導入されましたが、広く栽培が始まったのは戦後です。原産は中南米でコロンブスによってヨーロッパに伝達したといわれています。日本では欧米種と在来種を交配した中果種の緑ピーマンが主流ですが、他に赤、黄、黒ピーマンがあります。赤は緑が熟したもので、黄と黒は品種が違うものです。ビタミンCの含有量は赤、黄、緑の順になります。とうがらしを意味する仏語の「ピラン」がなまってこの名がついたといわれています。

成分
カロテン、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンE、ビタミンP、葉緑素、食物センイ、カリウムが含まれおり、唐辛子と同じ成分であるカプサイシンも含んでいます。緑ピーマンにはクロロフィルが、赤ピーマンにはカプサイシンが多く含有されています。

効能
カロテンは粘膜を丈夫にし目の疲れや視力強化に効果があり、ビタミンCは細胞を強化しシミやソバカスを防ぎます。カロテンとビタミンCの働きで細胞が活発化し、ガンを予防し夏バテ防止に有効に働きます。ビタミンPは毛細血管を丈夫にし、Eは不飽和脂肪酸の酸化を予防、葉緑素と食物センイが血液を浄化するので、動脈硬化や高血圧に効果があります。カプサイシンは代謝をよくし熱エネルギーを排出するので、ダイエット効果が期待でき、クロロフィルには抗酸化作用があります。

調理時のポイント
・ 油と一緒に調理するとカロテンの吸収が高まり、甘みも増します。
・ 熱に強いビタミンCですが、短時間の方がビタミン類の損失は少なくてすみます。
・ 薬効を高めるには生食がベスト。

保存のコツ!
水がつくと傷みやすいので、水気をよく取り、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

2012年7月29日日曜日

根菜で薬効(大根、にんじん、れんこん、ごぼう)

土の中で育った根菜は、大地のエネルギーを受けて育った野菜です。根っこの野菜には、優れた薬効効果を持っているものが多く、事実、漢方の生薬では、根っこの野菜を乾燥させて作ったものが多いのです。ビタミン、ミネラルが豊富で、同時に食物センイが多く含まれています。近年、脚光を浴びている食物センイは、消化吸収される成分ではありませんが、胃腸をきれいにし、腸の働きを活発化し、発ガン物質などの有害物質を体外に排出する働きがあります。その働きにより、大腸ガンを予防し、便秘や肌荒れを防いでくれます。にんじんやごぼうは、皮に近い部分により多くの有効成分を含んでいます。有機栽培の元気な野菜を選び、皮ごと調理し、栄養素を丸ごと取り入れるようにしましょう。

2012年7月23日月曜日

食品とカビ

やっと梅雨が終わりました。梅雨時はカビが繁殖しやすく、食品の保存は注意が必要です。

★食品の表面にあるカビを取っても、カビ毒は生きている★

カビは食品に発生すると、そこでカビ毒という有害な物質を増殖させていき、現在、約300種類のカビ毒が確認されています。

カビ毒は表面のカビを取っても食品の中に残り、加熱しても分解されずに体内に入るので、カビの生えたものは食べないようにしましょう。

2012年6月26日火曜日

炭水化物を取る食事は大切

炭水化物を量を減らすダイエットが流行しています。間違ったダイエット本やマスコミの報道等々、原因はいろいろあると思います。しかし、長く健康でありたいのなら、炭水化物を上手に摂取する食事をとらなくてはなりません。

今日は、薬食料理研究家、沢木みずほ先生のコラムを紹介します。

正しい食事、適切な運動と睡眠これが大切です。


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お米の力。米食は肥満を予防する

- 総エネルギーの55%以上を各種炭水化物で取る食事は、体脂肪蓄積を低減する -

お米の消費が上がりません。自給率の低下が進み、一方、サプリメントの市場は膨れ上がる一方。サプリメントは体調や加齢に応じて必要な時もあるでしょう。でも、お米の自給率が低下し続け、お米を食べない若い(とくに)が多いのはなぜ?

「お米を食べると太るから」「お米などの炭水化物は肌荒れの原因だから」等など、こんな話しはどこから出てくるのでしょうか。お米を主食にしている日本人は肥満大国のアメリカ人より太っているでしょうか。肌が荒れているでしょうか。

お米は炭水化物。炭水化物は消化される糖質と、消化されない食物センイに分類され、糖質の方は体内に入ると、炭酸ガスと水に分解される過程でエネルギーを生み出します。このエネルギーは人間が生きていく上での活力となるもの。だから炭水化物を取ると力が出てきます。

エネルギーが不足すると、脳も体も機能しません。だから炭水化物は人間の体にとって欠かすことができない栄養素なので、たんぱく質・脂質とともに「三大栄養素」と呼ばれています。

このエネルギーですが、余った部分は中性脂肪となって皮下脂肪に蓄えられます。ということは、エネルギーを取る一方で消費しない、つまり、食っちゃ寝、食っちゃ寝の生活をしていたら、太るということです。これは炭水化物にかぎったことではなく、多かれ少なかれ、食べ物は消費する以上に摂取すれば、体内に蓄積されます。これって当たり前ですよね。

毎日を元気に過ごすのに欠かせないエネルギー。その総エネルギーの少なくとも55%以上を各種炭水化物から取る食事は、体脂肪蓄積の可能性を低減することが報告されています(75%以上になるとたんぱく質や資質などの他の不可欠な栄養素が不足することがあるので注意)。つまり、炭水化物をしっかり取る食事は体脂肪の蓄積を防ぎ、本来の意味での健康な体重を維持し、肥満防止に極めて有効なのです。

※ 肥満とは体の中での脂肪の占める割合の多いことをいい、本来は体脂肪を測定するものですが、体脂肪の測定は困難のため、一般では、標準体重より多い分を脂肪と仮定し、肥満度を測定しています。痩せて見えても体脂肪が多ければ肥満なのです。

糖質を多く含むものとして、お米の他にそば、そうめん、中華めん、スパゲッティなどがあります。これらの食品を上手に組み合わせて、炭水化物をきちんと取る食事を習慣づけましょう。もちろん、適度な運動も忘れなく。

2012年5月27日日曜日

とうもろこし 旬:6~8月

もうすぐ6月とうもろこしがおいしい季節です。

子供のころ、茨城のおばあさんが獲りたてのどうもろこしをおやつ代わりに蒸してくれました。甘くてとてもおいしかった。

以下の説明通り、薬効上 早めに食べるのがお勧めです。

世界中で生産されていますが、トップはアメリカで、世界生産量の約4割を生産しています。品種は数千種あるといわれており、食用とされるのはスイートコーンの一種です。1579年ポルトガル船で長崎に渡来した野菜で、肉に不足しているアミノ酸を含んでいるので肉料理の付け合わせに最適。粒の白い部分は胚芽でコーン油になります。ヤングコーンは二番穂を未熟な内に収穫したもの。日本では北海道で多く生産されています。

成分
主成分は糖質で、でんぷんを多く含んでいます。粒の皮には食物センイが多く含まれています。胚芽部分はビタミンB1、B2、E、リノール酸が多く、カリウム、鉄分、銅などのミネラル類も含まれています。種実の表皮はセルロースです。

効能
豊富な食物センイは便通をよくし、コレステロールを低下させます。ビタミンEは老化を防止し、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える時に欠かせない成分です。リノール酸は不飽和脂肪酸でコレステロールを低下させ、高血圧や動脈硬化の予防にに有効です。カリウムは血圧を下げる効果があります。ひげや芯、根、葉にも薬効があり、ひげは利尿効果や降圧効果として応用されています。

調理時のポイント
・ 収穫後1日で栄養分も風味も半減するので、すぐに食べるようにしましょう。
・ 栄養分の分の損失が早いので、皮は調理する直前にむきます。
・ 栄養価は胚芽部分に集中しているので、実は手でむしり取るようにします。
・ セルロースは消化が悪いので、お粥やスープにすると効果的です。

保存のコツ!
品質の劣化が早いので、保存には向きません。すぐに食べない時はまずゆでて、しっかりラップで包み、冷蔵庫に入れます。

花粉症対策

花粉症はⅠ型アレルギーに分類される疾患です。

植物の花粉が目や鼻などの粘膜に接触することで、くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目のかゆみといった特徴的な症状が 引き起こされます。原則的に自然治癒は期待できないとされており、患者数は増える一方で、新たな国民病ともいわれています。有効と考えられる食べ物を日常 的に取り、体質を改善していくことが大切です。

効果的な食材:
  1. ポリフェノールを含んでいるものを取る(お茶・しそ・トマト・ハーブティーなど) 
  2. EPAやDHAを多く含む青魚を取る 
  3. 体を温める食べ物を取る(穀類・豆類・いも類など) 
  4. 食品添加物の取り過ぎに注意する
 ハーブのごま和え



骨粗鬆症の予防にも有効
抗アレルギー作用のあるハーブと、抗酸化力の高いごまは、ビタミンやミネラルを豊富に取ることができるため、花粉症を軽くする食べ合わせです。ごまに含まれる豊富なカルシウムは吸収を高めるマンガンの働きで無駄なく吸収され、骨粗鬆症の予防にも有効です。

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バランスの良い食生活はアレルギー緩和に大切です。 三大栄養素の炭水化物 タンパク質 脂肪を常に意識し、楽しく食事をとりましょう。このバランスを崩すダイエット方は決して試みないようにしましょう。

2012年4月18日水曜日

高血圧の予防 にら、たけのこ

にらとたけのこの卵とじ







利尿作用が高く、高血圧を予防する
たけのこには食物繊維とカリウムが豊富に含まれています。にらのカリウムと一緒に、利尿作用を高め、体内の余分な水分や老廃物を排出して、むくみや高血圧の予防に働きます。必須アミノ酸を含有する卵との食べ合わせは、卵に足りない食物繊維をにらとたけのこが補い、栄養バランスに優れた一品になります。卵黄に含まれるレシチンは健脳作用に優れています。

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にら(韮) 旬:3~9月

ユリ科の多年草で、一般には東アジアが原産といわれていますが、日本原産という説もあります。古くから栽培されていた野菜で、『古事記』では「加美良(かみら)」、『万葉集』では「久々美良(くくみら)」と呼ばれていました。ひとつの株から何度でも収穫できることから、にんにくに次ぐスタミナ野菜とされ、別名「起陽草」とも呼ばれています。

成分
カロテン、ビタミンB1、B2、C、Eなどのビタミン類や、鉄分、カリウム、カルシウムなどのミネラル類を豊富に含有。セレンが含まれている。特有なニオイは硫化アリル。

効能
カロテンが皮膚や粘膜を丈夫にし、風邪予防や美肌に有効。カロテンには抗酸化作用があり、ビタミンC、E、セレンの働きと一緒になり、がん予防も期待できる。ビタミンB1は疲労を回復し、硫化アリルの働きによりB1がさらに長く体内に留まるので疲労回復の力が持続しスタミナがつく。

2012年3月28日水曜日

先日の血液検査の結果

ヨーグルトを朝晩食べ、夜は納豆これを約2か月続けたのに、善玉菌(HDLコレステロール)わずかですが、前回より減っていました。

2か月後にまたチャレンジします。今度は夜ヨーグルトにオレゴ糖を加えたものと納豆を食べています。朝は植物性の乳酸菌、つまり漬物を食べています。結果は後日報告します。

納豆のおかげか、悪玉菌(LDLコレステロール)が下がり、コレステロールの値は基準内です。数年前に比べると 全く異なる腸になったとほっとしています。

2012年3月24日土曜日

こまつな(小松菜) 旬の季節:12~3月

アブラナ科の1.2年草。ウグイスナ、フユナ、ユキナとの別名があります。カブとアブラナの仲間の交雑種で、寒さ強いため、かつては冬場の貴重な緑黄色野菜でした。カブが東京の小松川付近に土着し順化したため、この名がつきました。 

カロテン、カルシウム、鉄、ビタミンCを大量に含んでいます。アクはホウレン草より少なく、緑黄色野菜の優等生。カリウム、リン、亜鉛、銅などのミネラルは、他の野菜と比べて豊富に含まれています。 

骨粗鬆症、貧血、ガン予防、カゼ予防、歯槽膿漏予防。カルシウムとビタミンCの栄養素で骨粗鬆症を予防。ビタミンCは粘膜を強化しカゼの予防に効果があります。カロテン含有量はホウレン草並で、ホウレン草と一緒に青汁にするとガン予防に効果的です。鉄分や銅はカルシウムと協力して貧血を防ぎ、カリウムは高血圧に効果的。血液の流れをスムーズにする働きがあるので、歯槽膿漏、肩こり、尿の出が悪くむくみのある人に効果的です。 

小松菜はアクが少ないので下ゆでや水にさらす必要もありません。ビタミンCは加熱すると壊れやすいので、加熱するときは短時間で。カロテンは油と一緒に取ると吸収率が高まります。カルシウムはタンパク質やビタミンDと一緒に取ると吸収率が高まるので、油揚げとの煮びたしは効果的な料理です。新鮮なものは生で食べてもおいしい。 

すぐに使わないときは全体を霧吹きで濡らし、根を下にして保存袋に入れ冷蔵庫の野菜室に入れます。調理する前に根元を冷水につけると、葉にみずみずしさが戻ります。黄色くなりやすいので早めに使い切りましょう。

2012年3月23日金曜日

しゅんぎく(春菊) 旬の季節:11~3月

キク科の一年草。春に花を咲かせ、葉の形が菊の葉の形に似ていることから、春菊と呼ばれています。1500年ごろに、中国経由で日本に渡来し、原産地は地 中海沿岸地。ヨーロッパでは、鑑賞用として栽培されており、食用としているのは、東アジア地域のみ(日本と中国)といわれています。 

特有の香りとビタミン、カルシウム、葉緑素の多いのが特徴で、葉には特有の香りがあります。カロテンが多く、100g中3.4mg含まれている春菊のカロ テンは、ゆでると濃縮されて4.6mgに増え、薬効も増します。カリウムの含有量も多く、ビタミンB群・C、カルシウム、葉緑素を含み、α・ピネンやベン ズアルデヒドなど10種類の成分からなる独特の香りが特徴です。 

カロテンは体内に入ると、ビタミンAに変り、皮膚や粘膜を正常にし、内臓の傷ついた細胞を修復し病気の回復を助けます。また、視力を保ち、美肌効果期待で きます。カリウムは血圧を下げる効果があり、葉緑素は、血液中のコレステロールを減らす働きがあります。独特の香りは、自律神経に作用し、胃腸の働きをよ くするとともに痰を切り咳を鎮めます。肌のトラブル、高血圧、便秘、ガン予防に有効です。 ホウレン草のようにアクはないので、ゆでなくても料理に使えま す。過熱するときは、時間が長いとカロテンやビタミンB群が損なわれ、また、色も悪くなるので、時間は短めに。また、冷水にとって色止めするときに水にさ らしすぎると、ビタミン類が損なわれるので注意。鍋料理のときは、入れたらすぐに取り出しましょう。煮すぎるとアクが出ます。葉と茎は煮える時間が違うの で、別々に調理するなどの工夫が大切です。脂肪の代謝を助けるビタミンB2を多く含んでいるので、肉料理の付け合せに向いています。 

さっと洗い、茎を下にして保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。日がたつと黄色くなるので早めに使い切りましょう。茹でたものは冷蔵庫で2~3日は保存可能ですが、それ以上の場合は冷凍保存にします。

紅茶のつぎはコーヒー

「コーヒーと肝がん」

肝臓の調子が悪い人はコーヒーをお奨め。

★肝がんリスクが半減なんて、嬉しい!★

ほとんどコーヒーを飲まない人よりも、日常的に飲む人の方が、肝がんリスクが低いと国立がんセンターが発表しました。目安は一日3~4杯。コーヒーに含まれる抗酸化成分が原因と考えられていますが、今後は肝炎ウイルスに感染した人に効果があるかの検証が期待されています。

紅茶もコーヒーも両方飲まれる人は、体が欲するほうを飲めばよいと思います。

2012年3月20日火曜日

生姜紅茶

免疫力を高める生姜紅茶

★生姜エキスのにじみ出たお茶に黒砂糖を加えて★

花冷えのせいか、まだまだ冷えるこの時期に、体を温め、免疫力を強化する生姜紅茶はいかがでしょうか。

作り方はいたって簡単。切った生姜(乾燥させた生姜)と紅茶に熱い湯を注ぎ、生姜のエキスが十分出たらカップに注ぎ、黒砂糖(または、はちみつ、リンゴ汁)で甘みをつけます。

生姜の香りや辛み成分が健胃や解毒、発がん抑制に力を発揮します。

ビタミンCの過剰摂取は尿路結石を引き起こす

病気で、野菜も果物も食べることができない人は別として、私たちの体が自ずと求めるものを体内に取り入れることが健康維持に重要なことです。野菜不足の状態が続くと無償に野菜が食べたくなる、汗を大量にかくと塩分が欲しくなる、甘いものが無償に食べたくなる、といった症状です。正常な体であればバランスよく機能します。ところが、昨今ブームのサプリメントを過剰に摂取すれば、どうなるでしょう。このバランスは崩れ、弊害が出てきます。

成人の一日に必要なビタミンC所有量は100mg。普通、私たちはこのビタミンCを野菜や果物など食べ物から取っていますが、これをサプリメントで取った としましょう。レモン何十個分のビタミンCが入っている飲み物や錠剤を利用すれば、野菜も果物も食べる必要がありません。取りすぎたってビタミンCは水溶 性だから余計なものは尿として出てしまうから心配ないと多くの人は考えがちです。しかしビタミンCの過剰摂取は尿路結石を引き起こすことが知られていま す。

ビタミンCは水溶性なので、大方は尿として体外に出ますが、気をつけたいのは、ビタミンAやDのような油溶性のビタミン類。油になじみやすいものは蓄積さ れやすく排泄されにくいという性質があります。とくに単品でこれらの栄養素を取り入れると、体内の脂肪の部分や細胞膜に蓄積しあらゆる部分に取り込まれ、 排出されにくいために体内にどんどん溜まっていきます。どんどん溜まったビタミンはどうなるかというと、肝機能を低下させたり、また妊娠中のネズミにビタ ミンAを大量に投与すると胎児に影響の出ることなどが証明されています。

2012年3月1日木曜日

健康のためにはまず腸から

どんなに、栄養価の高い食べ物を食べても腸が健康でなければ、栄養が十分吸収されません。

健康な腸であれば、血液がサラサラになり、栄養が血液を通じて体全体に行き渡ります。

人間の体には、約1.5kgの菌が住みついています。数にすると、なんと100兆個にもなります。これらの菌はご存じのように善玉菌と悪玉菌に分けられます。ビフィズス菌は善玉菌で有名ですね。誰でもヨーグルトを思い浮かべるでしょう。善玉菌が多くなれば、腸は健康になり人間は健康になります。

しかし、中にはヨーグルトは苦手な人もいます。そんな人はおしんこなどの漬物がお勧めです。おしんこには、植物性の乳酸菌が含まれ、腸内に長くとどまります。ヨーグルトなどの動物乳酸菌は常に補給しなければなりませんので、むしろおしんこのほうが効率が良いかもしれません。

以前の日本の朝食は、ご飯、味噌汁、おしんこ、そして「納豆」が定番でした。関西の人は違うかもしれませんが、この納豆がさらに腸を丈夫にする重要な役割を演じています。

2012年2月28日火曜日

緑黄色サラダ 肺がん予防にカロテン野菜

緑黄色サラダ

かぼちゃ、にんじん、さつまいもは、いずれも肺ガン予防野菜として効果の高い野菜です。かぼちゃのカロテンは熱に強く、油を使うと吸収力がアップします。にんじんのカロテンも同様です。にんじんにはビタミンCを破壊する酵素が含まれていますが、熱を加える調理法なら心配いりません。

■<材料>(2人分)

かぼちゃ……100グラム
にんじん……100グラム
さつまいも……100グラム
ほうれん草……2株
フレンチドレッシング
   

■<作り方>

①かぼちゃは小さいくし切り。にんじんとさつまいもは、1センチ大のサイコロ状に切る。

②ほうれん草はさっとゆで、水にとってよく洗い、水気をきり、食べやすい長さに切る。
③フライパンに油を熱し、①を素揚げする。冷ましておく。

④②③を混ぜ合わせ、フレンチドレッシングであえる。

★クッキング用語

「素揚げ」
素揚げとは、粉など何にもつけないで、そのまま揚げること。

消化吸収機能を高める

大根と牛こま肉の煮込み

大根と牛肉の食べあわせは、胃腸を丈夫にし、消化吸収機能を高めます。エネルギーも高く、気力が充実する一品です。

■<材料>(2人分)

大根……400グラム
牛こま肉……100グラム
しょうが……1片
ねぎ……10センチ
サラダ油……大さじ1と1/2
A 水……1と1/2カップ
  しょうゆ……大さじ2
  酒……大さじ1/2
  砂糖……小さじ1
   

■<作り方>

①大根は皮をむいて、大きめの乱切りにする。

②しょうがは薄切り、ねぎは粗いみじん切りにする。

③鍋に油を入れて熱し、しょうがとねぎ、牛肉を入れて炒める。

④③にAを入れて強火にする。沸騰したら弱火にしふたをして5~6分煮る。

⑤④に大根を加え、味が染み込むまで約20分、弱火でじっくり煮込む。

⑥ときどき鍋返しをし、全体に味を染み込ませる。

★クッキング用語

鍋返し
鍋をゆすって、鍋の中の具をひっくり返す。

2012年1月30日月曜日

風邪予防にかぼちゃ煮

かぼちゃ煮



細胞の酸化を抑制し、生活習慣病を予防する

かぼちゃはカロテンやビタミンCが豊富な野菜です。現在と違って食糧の乏しかった時代、本格的な寒さの中で風邪を予防し体力を強化するために、保存の効く かぼちゃは貴重品でした。カロテンは活性酸素を除去する働きに優れており、ビタミンCと一緒にがんや生活習慣病の予防に有効に働きます。豊富な食物繊維が コレステロール除去や便秘を予防し、体を温めて胃腸を丈夫にする作用があるため、体力強化が期待できます。夏が旬のかぼちゃを、冬至に備えて保存しておき ます。

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病気になる、ならないは遺伝の要素もあるかもしれませんが、ほとんどは普段正しい食事をとっているかによるといっても過言ではありません。飽食の時代を生きていると、ついつい外食が多くなります。あるいは、料理が面倒で、インスタント食品で食事を済ます人も多くなりました。料理を楽しみ、時間をかけて食事をとることが大切です。