キク科の一年草。春に花を咲かせ、葉の形が菊の葉の形に似ていることから、春菊と呼ばれています。1500年ごろに、中国経由で日本に渡来し、原産地は地
中海沿岸地。ヨーロッパでは、鑑賞用として栽培されており、食用としているのは、東アジア地域のみ(日本と中国)といわれています。
特有の香りとビタミン、カルシウム、葉緑素の多いのが特徴で、葉には特有の香りがあります。カロテンが多く、100g中3.4mg含まれている春菊のカロ
テンは、ゆでると濃縮されて4.6mgに増え、薬効も増します。カリウムの含有量も多く、ビタミンB群・C、カルシウム、葉緑素を含み、α・ピネンやベン
ズアルデヒドなど10種類の成分からなる独特の香りが特徴です。
カロテンは体内に入ると、ビタミンAに変り、皮膚や粘膜を正常にし、内臓の傷ついた細胞を修復し病気の回復を助けます。また、視力を保ち、美肌効果期待で
きます。カリウムは血圧を下げる効果があり、葉緑素は、血液中のコレステロールを減らす働きがあります。独特の香りは、自律神経に作用し、胃腸の働きをよ
くするとともに痰を切り咳を鎮めます。肌のトラブル、高血圧、便秘、ガン予防に有効です。 ホウレン草のようにアクはないので、ゆでなくても料理に使えま
す。過熱するときは、時間が長いとカロテンやビタミンB群が損なわれ、また、色も悪くなるので、時間は短めに。また、冷水にとって色止めするときに水にさ
らしすぎると、ビタミン類が損なわれるので注意。鍋料理のときは、入れたらすぐに取り出しましょう。煮すぎるとアクが出ます。葉と茎は煮える時間が違うの
で、別々に調理するなどの工夫が大切です。脂肪の代謝を助けるビタミンB2を多く含んでいるので、肉料理の付け合せに向いています。
さっと洗い、茎を下にして保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。日がたつと黄色くなるので早めに使い切りましょう。茹でたものは冷蔵庫で2~3日は保存可能ですが、それ以上の場合は冷凍保存にします。
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