2015年11月15日日曜日

腎臓の病気 腎臓を大切にする

臓器の中で特に大切な、肝臓と腎臓。どちらも機能低下が起こると重篤な病気になります。肝臓は治る可能性がありますが、腎臓は一度機能が低下すると直すことが困難です。

腎臓は、直径約2mmの毛細血管である糸球体が集まってできています。心臓が全身に送り出す血液の約4分の一が腎臓に送られます。その量は1分間に約1リットルです。腎臓は酷使される臓器なのです。

今回は、腎臓についてまとめました。

腎臓の主な機能


1. 血液中の老廃物の排泄

腎臓は血液を濾過して老廃物や塩分を尿として体外へ出してくれます。また、一方で、体に必要なものは再吸収します。1日に約180リットル(ドラム缶1本分)の尿を作り出し、1から」2リットルを体外に出します。

腎臓の働きが機能しなくなると、老廃物や毒素が体内に蓄積され尿毒症になります。

2. 水分量の調節 

人間の体の約60%は水分で、腎臓はこの水分量を調整しています。腎機能が低下すると、水分調整ができず、瞼や足などにむくみが出ます。

3. 血圧の調整 

腎臓は、血圧をコントロールするホルモンをだします。塩分と水分の排出量を制御することによって血圧を調整していますので、高血圧は腎臓に負担をかけます。

4. 体液の濃度やバランスを調節 

腎臓は、体に必要なミネラルを体内に取り込みます。ミネラルが不足すると、手足のしびれ、疲れやめまいなど、体にさまざまな不調が現れます。

5. 血液を弱アルカリ性に維持する

6. 骨を強くする

7. 血液を作るシグナルを脊髄に送る



腎臓が出す病気のシグナル

尿の色

正常
黄色~琥珀のような淡黄褐色で透明

濃いオレンジ
大量に汗をかいた後、ビタミン剤が原因。難につも続く場合は注意

緑色
肝臓の病気の可能性

白く濁った色
白血球が混ざっている。感染症

(危険)赤、黒
血液が混ざっている。急性腎炎、がん、尿路結石


2015年11月1日日曜日

食の食べ合わせ

食べ合わせの効能はいろいろあります。

例えば、ほうれん草はそのまま食べてもカロテンやビタミンC、鉄分が多く、貧血やカゼ予防、ガン予防に優れています。

更に、ほうれん草をごま和えにすると、ごま、醤油、みりんなどが組み合わされます。ごまの油脂がほうれん草のカロテンの吸収を高め、さらに醤油のアミノ酸が胃液の分泌を高め、消化力をアップします。ごまのビタミンEや抗酸化作用の高いセサミンなどがプラスされることによって、ほうれん草だけで食べるよりも、抗ガン作用や貧血予防効果が高まり、カゼ予防、疲労回復、滋養強壮、老化防止等、薬効がグンと高まるります。

また、女性に多い胆石ですが、硝酸の多い食材を食べすぎないよう注意が必要ですが、胆石が気になる方は、カルシウムと一緒に食べるとよいでしょう。

ほうれん草のお浸しにかつお節をかける食べ合わせは、昔ながらの食べ方ですが、理にかなっています。一緒に食べることで、小腸で吸収される前にかつお節に含まれるカルシウムとほうれん草のシュウ酸と結合し、硝酸カルシウムとなり体外に排出されるからです。

2015年10月12日月曜日

肝臓の中性脂肪を減少させるレンコン

プロアントシアニジンが多く含まれるレンコンが脂肪肝対策に良いと、先日のテレビで放映されました。

レンコンといえば、私の母方の実家、茨城県行方市を思い出します。霞ケ浦を横断しながら、一面のレンコン畑を見る、なんとなく癒されます。茨城県はレンコン生産量50%で、普段からレンコンを使った料理を食べています。納豆も有名なので、健康食材の宝庫ともいえる県かもしれません。

さて、レンコンについてもう少し捕捉します。

主にデンプンで糖質が15%。食物繊維の宝庫で、ビタミンCも豊富。ビタミンB12(増血ビタミンと呼ばれる)、鉄分、カリウム、亜鉛も含まれています。皮や節に多量のタンニンが含まれており、切ると出る細い糸はムチンです。 

食物繊維は胃腸の働きを高めて便通をよくし、悪玉コレステロールの生成を押さえる働きがあり、ガンや成人病を予防します。タンニンは消炎・止血作用があります。ムチンは胃腸に働きタンパク質や脂肪の消化・吸収をよくし、肝臓にも働いて解毒を促進します。ビタミンC、鉄分、ビタミンB12の作用で、貧血や産後の増血に有効です。 

切り口が変色しやすいので、切ったものから酢水にさらします。鉄鍋は使わず、酢を加えて茹でると白く、さらに歯切れもよくなります。 

新聞紙に包んで通気性をよくして保存します。泥つきのまま保存すると日持ちします。

2015年8月8日土曜日

納豆に粉チーズ??

納豆の食べ合わせには、ネギ、キムチ、豆腐、わかめ、もやし、大根おろし等々様々です。きっと多くの人が好きな食べわせを楽しんでいると思います。

今日はあまり聞かないあ、納豆に粉チーズ? を取り合えたいと思います。試してほしいです。

濃厚な味に仕上がるだけではなく、植物性タンパク質と動物性タンパク質を同時に取ることになり、若々しい肉体を保つ上で、理想的な食べ方なのです。粉チーズの成分は、タンパク質や脂質、ビタミンAなどは、原料の牛乳の約10倍も含まれています。カルシウムも5倍増え、 その上、乳酸菌や各種の酵素で発酵してあり、牛乳に比べて、たいへんに消化吸収されやすい状態に仕上がっているのです。日本人に慢性的に不足しているカルシ ウムを補い、健康長寿食として注目される食べ物です。

2015年8月3日月曜日

夏バテ、熱中症対策

夏バテは「慢性熱中症」ともいわれ、食欲不振や自律神経不安定などの症状を引き起こします。代表的な症状として、「ただ体がだるい」「食欲がない」「よく眠れない」などがあり、これらの症状が続くことで、体は緩慢に疲弊していきます。

きちんと食事をとる
・ビタミンB1を取る(豚肉・ウナギ・ごま・落花生など) 
・クエン酸を取る(レモン・キウイフルーツ・梅干し・黒酢など) 
・マグネシウムを取る(大豆・豆腐・納豆・ホタテ貝・カツオなど) 
・硫化アルルを取る(たまねぎ・ねぎ・にんにく・にらなど)
問題なのは熱中症です。最悪の場合、死に至ることもあります。

「水分をとる」の誤った対処法
コーヒーやお茶を飲む。

オフィスでお茶やアイスコーヒーを飲んでいると水分を取ったように錯覚しますが、カフェインを含む飲み物は利尿作用があり、水分が体内に吸収されません。かえって脱水症状を促すことになります。水分は飲料だけではなく、ご飯やパンにも含まれます。

「塩分を取る」の誤った対処法
塩分控えめを常に実行する。

ナトリウム、カリウム、マグネシウム等、ミネラル成分は絶妙のバランスで体内で役割を果たしています。何か1つでも大幅に不足すると病気になります。

汗をかくと水分だけではなくナトリウムも体外に出てしまいます。汗が出なくなれが、対応調整ができなくなり、体温が上昇します。これは今や常識です。

塩分量は人それぞれです。私の場合は、野菜たっぷりで少し濃い味噌汁を朝とるようにしています。










2015年7月6日月曜日

自分に合っている健康維持

TVでよく名医が紹介されます。名医と言うよりTVタレントのように頻繁に見かける医師の方も多くいます。

視聴者は健康ブームもあり、お医者さんがアドバイスする番組をよく見る傾向があります。私もそのうちの一人でしょう。

私の場合は、TVで述べたことを鵜呑みにしないようにしています。

例えば、健康維持にに大切な適度の運動とは何でしょう。ジョギングを進める医者もいれば、ジョギングは危険と言う医者もいます。健康維持に大切な食事のとり方は? 一日三食を勧める医者もいれば、一食を進める医者もいます。

私たち動物は外的・内的に影響を受けても、自分の体内でバランスを取り、生命を維持できるような能力を持っています。この能力をホメオスタシスといい、「恒常性の維持」と訳されています。

野菜不足の状態が続くと無償に野菜が食べたくなる、汗を大量にかくと塩分が欲しくなる、甘いものが無償に食べたくなる、食べすぎの状態で苦しくなると早く 排泄しようとする…というような状態になったことはありませんか。これがホメオスタシスによる働きで、足りない時は取り入れ、多すぎる時は出そうとする体 に備わった能力です。体内でバランスを保ち健康を維持する、ホメオスタシスとは体の内なる声ともいえます。

しかし、なんでも簡単に手に入る時代です。本来持っているこの能力が薄れている人が多くいるような気がします。生活習慣病が多いのも頷けます。

私たちは一人ひとり体質・体調が異なります。自分に合った健康法を見つけ、 ホメオスタシス能力を取り戻しましょう。

2015年7月5日日曜日

とうもろこし 旬:6~8月

世界中で生産されていますが、トップはアメリカで、世界生産量の約4割を生産しています。品種は数千種あるといわれており、食用とされるのはスイートコー ンの一種です。1579年ポルトガル船で長崎に渡来した野菜で、肉に不足しているアミノ酸を含んでいるので肉料理の付け合わせに最適。粒の白い部分は胚芽 でコーン油になります。ヤングコーンは二番穂を未熟な内に収穫したもの。日本では北海道で多く生産されています。
 
成分 
主成分は糖質で、でんぷんを多く含んでいます。粒の皮には食物センイが多く含まれています。胚芽部分はビタミンB1、B2、E、リノール酸が多く、カリウム、鉄分、銅などのミネラル類も含まれています。種実の表皮はセルロースです。
 
効能 
豊富な食物センイは便通をよくし、コレステロールを低下させます。ビタミンEは老化を防止し、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える時に欠かせない成分 です。リノール酸は不飽和脂肪酸でコレステロールを低下させ、高血圧や動脈硬化の予防にに有効です。カリウムは血圧を下げる効果があります。ひげや芯、 根、葉にも薬効があり、ひげは利尿効果や降圧効果として応用されています。

調理時のポイント
・ 収穫後1日で栄養分も風味も半減するので、すぐに食べるようにしましょう。
・ 栄養分の分の損失が早いので、皮は調理する直前にむきます。
・ 栄養価は胚芽部分に集中しているので、実は手でむしり取るようにします。
・ セルロースは消化が悪いので、お粥やスープにすると効果的です。
 
保存のコツ!
品質の劣化が早いので、保存には向きません。すぐに食べない時はまずゆでて、しっかりラップで包み、冷蔵庫に入れます。

2015年5月12日火曜日

胃腸の機能を強化する

胃腸の機能を強化するスタミナのある食材で乗り切りましょう。オクラとうなぎがおすすめです。

オクラ
そのスラリとした形から「レディス・フィンガー」の別名を持つオクラは、独特のネバリに優れた薬効がある人気の健康野菜です。旬は夏ですがとくに8月頃に収穫されるオクラは味覚も薬効も優れているので、ぜひ食べて欲しい食材です。
オクラはアオイ科の一年草で、食べるのは若いさやの部分です。原産国はアフリカ東北部。古代エジプトでは紀元前2世紀から栽培されていたという記録もある 歴史の古い野菜です。日本には江戸時代末期に渡来しましたが、普及したのは1965年ごろで、近年の健康ブームの中でどんどん人気の出てきた野菜です。
独特のヌメリは水溶性の食物センイのペクチン、糖タンパクのムチン、ガラクタンやアラバンなどの多糖類。カロテン、ビタミンC、ビタミンB1、カルシウムや鉄などのミネラルを豊富に含み、栄養価が高く、夏バテに有効なスタミナ野菜です。

オクラのカレー(2人分)
オクラはタンパク質と一緒に調理すると、タンパク質の消化を高める働きがあります。厚揚げの大豆タンパクと鶏肉の動物性タンパクの消化を高め、弱った胃腸を増強してくれます。オクラはゆでると栄養成分が流失しますが、カレーは汁ごと食べるので心配いりません。カレーの香辛料が食欲を増進させ、ト マトやなす、にんにくが加わった抗酸化の高い、疲労や夏バテにピッタリのメニューです。オクラは食物センイも多く、腸の働きを整え、コレステロールを減ら す働きもあります。

●材料
オクラ 8本
鶏肉 100g
厚揚げ 1/2枚
トマト 1個 
なす 1本
にんにく 1片
油(オリーブ油あるいはごま油) 大さじ2
カレーのルー 適量

●作り方
① オクラはヘタの部分を切り落とす。鶏肉は食べやすい大きさに切る。厚揚げは1cm厚さに切る。トマトは粗いみじん切り。なすは1cmの輪切り。にんにくは薄いスライスにする。
② 鍋に油とにんにくスライスを入れ、弱火でにんにくを炒める。色が付いてきたら取り出す。火を中火にし、厚揚げを入れてさっと炒め取り出す。
③ ②の鍋に鶏肉を入れて炒め、オクラ、トマト、なすを加えて炒める。
④ ③に水を入れ(材料がかぶるくらいたっぷりと)、20分くらい煮たら、にんにくと厚揚げを加え、さらに5分ほど煮る。
⑤ 火を止める直前にカレーのルーを入れ、よく溶かす。

ワンポイント知識!
オクラはヘタの部分に苦味があるので、切り落として使います。ネバリは胃の粘膜を守り血圧降下作用等の薬効があり、この薬効は加熱時間が短いほど有効です。ときには生食で納豆のようにネバリを出して食べましょう。

うなぎ
食欲不振を解消して体力をつけることから、昔から滋養強壮、とくに夏バテを防ぐ食べ物として人気のある食材です。表面のヌメリはムコプロテインという糖タ ンパクの一種で、海で生まれ河川などの淡水で成長するうなぎが、海でも川でも生きられる役目を担い、胃腸の粘膜を保護する働きがあります。うなぎのレチ ノールは、ほぼ全量吸収される極めて効率のよいビタミンA。ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンEも豊富で、内臓や目の粘膜、胃腸を強化 し、疲労を回復し老化防止に効果があります。EPAやDHAも豊富に含まれているので、動脈硬化の予防に有効です。

うなぎサラダ(2人分)
栄養価の高いうなぎに薬効の高い葱白(はくそう)、トマトを加えた、夏バテ防止に効果のある一品です。レタスは野菜には珍しくビタミンEが多く含有されて いるので、レタスと一緒に取ることで老化防止の効果が高まります。また、うなぎには筋肉コラーゲンが含まれているのでトマトやレタスのビタミンCと一緒に 美肌効果も期待できます。トマトは皮も種も一緒に食べましょう。薬効がさらに高まります。

●材料
うなぎのかば焼き 1尾
ねぎ(白い部分) 1本分
トマト 1個 
レタスの葉 2枚
甘酢たれ
酢 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
砂糖 大さじ1/2
水 大さじ2
油 大さじ1/2
しそ 2枚

●作り方
① うなぎは1cm幅の短冊切りにする。ねぎは5cm幅に切り、縦に切り目を入れて開き、端から細かく切る。トマトは半月の薄い輪切りにする。レタスは食べやすい大きさにちぎる。しそは千切りにする。
② フライパンに油を熱し、うなぎを入れてさっと炒める。甘酢たれを一気に回しかけ、フライパンをゆすりながらうなぎにたれをからめる。火を止める直前にねぎを入れ、さっと大きく混ぜる。
③ 器にレタスを敷き、上にトマトの輪切りを並べ、②を盛りつけ、しそを散らす。

ワンポイント知識!
養殖が盛んなうなぎには旬がありませんが、夏に多く出回り、とくに秋の産卵前のうなぎが美味とされています。定番うな重にさんしょうをかけるのは、さん しょうの抗酸化作用と胃健効果がプラスに働くためです。うなぎの優れたレチノールは肝に多く含まれているので、肝吸いも一緒にどうぞ。

2015年5月6日水曜日

TV番組の影響

最近のTVは健康に関する番組が、視聴率が上がるためなのか、大変多くあります。

思うのですが、視聴者は敏感に反応しすぎるのではないでしょうか。

例えば、胡桃ですが、毎日少しずつ食べていると、植物性脂肪であるリノール酸が、エネルギー代謝を正常にしてくれ、肥満予防に役立ちます。ナッツと呼ばれる木の実はほかにもたくさんあるのに、TV演出で胡桃が紹介されると、視聴者は胡桃のみを探し求め、市場から胡桃が消えるほど在庫不足になります。

個人的には、地産地消をベースに食べるものを選ぶことが正しいと思います。先日のココナッツオイルですが、確かにアルツハイマーに効果があるとの報告は大変興味深いものでしたが、日本で採れない食材は無理に食さなくてもよいのではと思います。


2015年5月3日日曜日

息が苦しい

息が苦しくて、病院に行ったら酸素飽和度が82%。

どんな病気が考えられるでしょうか。

酸素飽和度とは、SaO2、SpO2、サチュレーションとも呼ばれ、動脈血のなかにどの程度の酸素が含まれているかを示す指標です。正常な動脈血の酸素飽和度は95%以上で、酸素飽和度が82%は危険な状態です。

可能性の高い病気は、気管支喘息です。呼吸音の聴診で判断できます。呼吸の最後にキューという短い雑音があります。しかし、喘息が重症化すると、サイレントチェストと呼ばれ、音が出ない場合があります。ステロイドの点滴で改善すれば喘息の可能性が大です。

ステロイドを投与しても酸素飽和度が正常値まで回復しない場合は、他の病気が考えられます。

気胸
肺に穴が開き、空気が漏れ出る病気です。


過敏性肺臓炎 
カビやほこりなどを繰り返し吸い込むことで起こるアレルギー性のの肺炎です。

肺血栓塞栓症
脚の深部静脈に血の固まりができて心臓から肺動脈に流れ詰まってしまう病です。急激に息苦しくなります。長時間座ったままでTVゲームやスマフォの操作をする人が増えてきましたが、大変危険です。




2015年4月19日日曜日

熱が下がらない

発熱を伴う病気は無数にあります。

風邪であれば数日で熱は下がります。 熱が数週間下がらない場合はどうでしょう。

ストレスによる発熱
ストレス性の発熱には高熱タイプと微熱タイプ(37℃を少し超える程度)があります。

高熱が出る場合
極度の緊張、例えば、受験、大喧嘩、大切な人に会う、等々。過度のストレスを溜め込むことで、高熱が出ることがあります。ストレスの原因を解消しないと何度でも発熱を繰り返すことがあります。

微熱が続く場合
仕事がスムーズに行えない、介護で疲れ果てている、受験、等々、慢性的なストレスが続くと、37℃台の微熱状態が続くばあいがあります。


ストレスによる熱は、かぜなどによる発熱とは起こりかたが違うため、解熱剤を飲んでも熱は下がりません。ストレスが解消されれば、自然と熱は下がります。


感染(ウイルス)による発熱


不明熱
※病名ではないが、38.3度以上で3週間以上、数度診察しても病名が分からない)
感染症、膠原病(自己免疫疾患)、悪性腫瘍(悪性リンパ腫)などが考えられます。


サルコイドーシス、SLE、ベーチェット(シルクロードに沿った地域に多い原因不明の病気)
きくち病(首のリンパが晴れて発熱。主に若い女性に多い)
感染性心内膜炎
等々

原因がストレスではなく、熱が数週間下がらない場合、専門の総合診療で診察してもらいましょう。








2015年4月11日土曜日

癌になったら

4月5日、89歳で他界した叔父のお通夜に先日行ってきました。懐かしい霞ケ浦を横断する橋を渡ったところに斎場があり、終焉の儀式を行うのにとても相応しい環境があります。

3年前肺がんの宣告を受けた時、叔父は86歳でした。高齢のため外科手術は断念しました。判断に大変迷ったと思いますが、抗がん剤は拒否したそうです。

この選択は正解でした。宣告されてからの3年間、叔父はいつものように平穏に生活できました。なんと、1か月前まで車の運転までしていたそうです。書道の師範の資格を持っており、老後は子供から大人まで書道を教えていたそうです。

がんの宣告をされたら、大変迷うと思います。ステージいくつなのか、癌の部位は、生存率等々。また年齢も大切な判断基準です。 86歳の叔父にもし抗がん剤治療をしていたら、どんな終焉を向かえたのでしょう。


2015年4月1日水曜日

エゴマ油をドレッシングに

今年の1月の血液検査の結果が出ました。4か月に一度血液検査をしているので、結果が今になりました。

正月の食べ過ぎで良い閣下は期待していませんでしたが、案の定中性脂肪、悪玉コレステロール、血糖値がオーバーしていました。

HDLコレステロール 43
LDLコレステロール 157
中性脂肪 223(4か月前は180)
血糖値(空腹時) 146(4か月前には126)

AI値 3.7 (動脈硬化気になります)


「真剣にダイエットしないといけないね。」明らかに、Ⅱ型糖尿病ですね。」と主治医に警告されてしまいました。3キロも体重が増えたので、結果は期待していませんでしたが、血糖値の146はショックでした。

ところが、先生は小さな声で、「あなたは必ず良くなる」と言うのです。「なぜ?」
「肝臓の数値を見てみなさい。」というので、見てみると驚くことに、GOT、GPT、ALP、LDH,γ-GTPがすべて正常値になっていたのです。

昨年の9月時点で、GPTが75で脂肪肝を示していました。脂肪肝を取るためにはダイエットや運動が必要なのですが、私の場合は、3キロも体重が増えていました。脂肪肝は解消されていたのです。その結果に医者は納得していないというか、少々驚いていました。

私の体はどうなっているのでしょうか。

血糖値が長い間高い値でしたので、併発で肝臓や腎臓が病むのを気にしていました。3か月に一度来る薬屋に相談した際、マリンスターGを進められたので、試しに服用していました。

6月に年に一度の健康診断があります。ダイエットと適度の運動は必須ですが、食べ物にはさらに注意をしたいと思いまう。

今日届いた、エゴマ油をサラダのドレッシングとして1日小さじ一杯摂取しようと思います。
うわさのエゴマ油の効果

動脈硬化予防
不整脈予防
視力向上、アルツハイマー症(痴呆症)の予防
中性脂肪低減
血中コレステロール低減
血圧低下
ダイエット

これらの効果が私の体には、どれだけ影響するのか結果は3か月後です。

ちなみに、血圧は常に75-125です。これも主治医が首をかしげます。

2015年3月22日日曜日

腰痛と重篤な病気

腰痛の原因は様々です。

腰の激しい痛みの場合、どう対応しますか。
私もですが、医師でもないのにかってに自分の病状を判断して「ぎっくり腰かな」と安易に結論を出してしまいます。しばらく安静にしていれば、自然に治るだろう。でも、重篤な病気が関係している可能性もあります。

もっとも多い腰痛の病気は
ぎっくり腰:正式には急性腰痛症(通称、魔女の一撃)と呼ばれ、通常1か月程度出直ります。
腰椎ヘルニア:坐骨神経痛のチェックで判別します。

重篤な病気が隠れている場合、

椎体硬膜外血腫
骨粗鬆症(若い方の場合は、乳がん、肺がんの骨転移でこの病気になる場合があります)
悪性腫瘍(体重減少を伴う)
腰痛圧迫骨折
子宮外妊娠
腎梗塞(年配の人)
急性膵炎
腹部大動脈解離
胸部大動脈解離(頭痛が伴う場合)
くも膜下出血(頭痛が伴う場合、出血が髄腔を経由して腰までたどり着く。ケルニッヒ徴候でチェック)
椎骨脳底動脈乖離((頭痛が伴う場合)







2015年3月9日月曜日

健康長寿を目指して

2003年、WHO(世界保健機関)が発表した平均寿命と健康寿命のトップはともに日本、今や日本は世界一の長寿国です。平均寿命とは存命できる期間をいい、健康寿命とは健康で暮らしていける期間(基本的な生活が営める)をいいます。平均寿命は男性78.4歳、女性85.3歳。健康寿命は男性72.3歳、女性77.7歳。この2つの数字の差は男性6.1歳、女性7.6歳。

平均寿命と健康寿命の差の期間はどのような状態かというと、「生きているけど健康ではない」状態、端的にいえば何らかの状態で床に伏せていると解釈してよいでしょう。この床に伏せている期間を「最終臥床期間」といい、この期間を短くして健康寿命をより平均寿命に近づけることができたならば、人間は本来の意味で天寿をまっとうしたといえるでしょう。

「最終臥床期間」は生活習慣病を減らすことができれば、短くできるといわれています。生活習慣病は悪性新生物(ガン)、心疾患(心臓病)、脳血管疾患(脳卒中)、糖尿病などで、これらを克服できれば、健康寿命は伸び、平均寿命に並ぶことも不可能ではありません。平均的な寿命まで健康に暮らすことは、万人も願いでもありましょう。

生活習慣病を予防するには、食生活の与える影響が半分以上を占めていると推測されています。2004年5月、WHOは「生活習慣病など非感染性疾患による死亡が世界の全死亡(年間5600万人)の6割を占める」と発表し、生活習慣病を防ぐ戦略として「砂糖、脂肪、塩の摂取制限」「果物、野菜、豆類の消費」をあげています。

食べ物は体を作る基本、薬であるといっても過言ではありません。おろそかに考えず大切に食べていきたいものです。

2015年3月6日金曜日

ファイトケミカル トマト

ファイトケミカルは、野菜や果物の苦み、辛み、香り、色素などの成分に含まれ、栄養素というよりも薬効効果に優れ、その数は現在認知されているだけでも1万~1万数千種類あるといわれています。

代表的なものとしてよく知られているのは、トマトやすいかのリコピン、にんにくのアリシン、大豆のイソフラボン、緑黄色野菜のβーカロチン…などでしょう。












トマトには、ビタミンC、カロテン、カリウムを含む緑黄色野菜で、赤い色はカロチノイド系色素のリコピン。リコピンは活性酸素を抑制する働きがあり、ガンを予防する野菜として脚光を浴びています。カロチノイドは加熱しても分解されず、昼夜の温度差の大きい場所で栽培されたものほど、色が鮮やかになります。また、青い内に収穫され追熟されたものより、日光にあたって育ったトマトの方がビタミンCの含有量は豊富です。

生活習慣病のすべてに効果的で、シミやソバカスを予防し美肌を作り、酸味はクエン酸やりんご酸で、疲労物質の乳酸を取り除く働きがあります。



2015年2月15日日曜日

TVで話題の胡桃そしてココナッツオイル

先日TVでココナッツオイルの効能が放映されました。胡桃と同じことがまた起こるのかと直感しました。

案の定、2日後ココナッツオイルは市場から消えました。どこのショップも売り切れです。ダイエット、コレステロール軽減等々、TVは視聴率を稼ぐためか、日本人が敏感に反応する言葉を巧みに使い放送します。

一言で言って大袈裟です。ココナッツオイルは確かに体にやさしい食材ですが、炭水化物を取らなければ誰でもやせます。そもそもTVにやたらに出演する医者は何なんでしょう。医者の仕事しているのでしょうか。私もついつい健康番組を見てしまいますが、最近では彼らを医者と言うよりむしろタレントではと感じてしまいます。

胡桃、ココナッツオイル、炭水化物。取りすぎればどれも害になります。ビタミンもそうです。胃や腸に不具合があるのでしたら、特別な栄養剤が必要かもしれませんが、健常であればバランスの良い食事を心がけることが大切だと思います。

地産地消でないココナッツオイルが果たして日本人の体に適しているのでしょうか。

2015年1月16日金曜日

れんこん(蓮根) 

旬の季節:秋から冬(11~2月)収穫は8月から翌5月

スイレン科の多年草。原産は中国説が有力。日本では、神社仏閣の池や沼の観賞用として栽植されていましたが、『常陸風土記』(713年)に食用したと記されていますが、食用として栽培され出したのは16世紀以降といわれています。品種は在来種と中国種(支那種と備中種)があり、在来種は地下茎が深く生産量が低く、栽培は少ない。支那種は花が白色で地下茎が太く、肉質は厚くて歯切れがよく、備中種は花が桃色で地下茎が太く、肉質に優れ風味がよい。中国種はともに地下茎が浅い位置にあるので、掘りやすく、栽培量が多いです。 

主にデンプンで糖質が15%。食物繊維の宝庫で、ビタミンCも豊富。ビタミンB12(増血ビタミンと呼ばれる)、鉄分、カリウム、亜鉛も含まれています。皮や節に多量のタンニンが含まれており、切ると出る細い糸はムチンです。 

食物繊維は胃腸の働きを高めて便通をよくし、悪玉コレステロールの生成を押さえる働きがあり、ガンや成人病を予防します。タンニンは消炎・止血作用があります。ムチンは胃腸に働きタンパク質や脂肪の消化・吸収をよくし、肝臓にも働いて解毒を促進します。ビタミンC、鉄分、ビタミンB12の作用で、貧血や産後の増血に有効です。 

切り口が変色しやすいので、切ったものから酢水にさらします。鉄鍋は使わず、酢を加えて茹でると白く、さらに歯切れもよくなります。 

新聞紙に包んで通気性をよくして保存します。泥つきのまま保存すると日持ちします。

根菜で薬効  れんこんの梅肉あえ


ビタミンCと食物センイがたっぷりのれんこんを、梅肉であえます。梅干しはクエン酸などの有機酸が多く食欲増進、疲労回復に役立つと同時に、食物センイも豊富。便通を整え、大腸ガンの予防につながる一品です。

■<作り方>

①れんこんは半月の薄切りにし、酢水に放してアクを抜く。

②①のれんこんを酢を入れた熱湯でさっとゆで、ざるにあげて水気をきり、熱い内にみりんを少々振りかけておく。

③梅干しは種を取り、よくたたいてつぶし、みりん少々を加えてとろりとさせる。

④②を③であえる。器に盛り、白ゴマを振り、三つ葉をあしらう。