2012年7月30日月曜日

旬の野菜 ピーマン 旬:6~8月  ナス科

甘み種のとうがらしの一種で、明治時代に導入されましたが、広く栽培が始まったのは戦後です。原産は中南米でコロンブスによってヨーロッパに伝達したといわれています。日本では欧米種と在来種を交配した中果種の緑ピーマンが主流ですが、他に赤、黄、黒ピーマンがあります。赤は緑が熟したもので、黄と黒は品種が違うものです。ビタミンCの含有量は赤、黄、緑の順になります。とうがらしを意味する仏語の「ピラン」がなまってこの名がついたといわれています。

成分
カロテン、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンE、ビタミンP、葉緑素、食物センイ、カリウムが含まれおり、唐辛子と同じ成分であるカプサイシンも含んでいます。緑ピーマンにはクロロフィルが、赤ピーマンにはカプサイシンが多く含有されています。

効能
カロテンは粘膜を丈夫にし目の疲れや視力強化に効果があり、ビタミンCは細胞を強化しシミやソバカスを防ぎます。カロテンとビタミンCの働きで細胞が活発化し、ガンを予防し夏バテ防止に有効に働きます。ビタミンPは毛細血管を丈夫にし、Eは不飽和脂肪酸の酸化を予防、葉緑素と食物センイが血液を浄化するので、動脈硬化や高血圧に効果があります。カプサイシンは代謝をよくし熱エネルギーを排出するので、ダイエット効果が期待でき、クロロフィルには抗酸化作用があります。

調理時のポイント
・ 油と一緒に調理するとカロテンの吸収が高まり、甘みも増します。
・ 熱に強いビタミンCですが、短時間の方がビタミン類の損失は少なくてすみます。
・ 薬効を高めるには生食がベスト。

保存のコツ!
水がつくと傷みやすいので、水気をよく取り、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

2012年7月29日日曜日

根菜で薬効(大根、にんじん、れんこん、ごぼう)

土の中で育った根菜は、大地のエネルギーを受けて育った野菜です。根っこの野菜には、優れた薬効効果を持っているものが多く、事実、漢方の生薬では、根っこの野菜を乾燥させて作ったものが多いのです。ビタミン、ミネラルが豊富で、同時に食物センイが多く含まれています。近年、脚光を浴びている食物センイは、消化吸収される成分ではありませんが、胃腸をきれいにし、腸の働きを活発化し、発ガン物質などの有害物質を体外に排出する働きがあります。その働きにより、大腸ガンを予防し、便秘や肌荒れを防いでくれます。にんじんやごぼうは、皮に近い部分により多くの有効成分を含んでいます。有機栽培の元気な野菜を選び、皮ごと調理し、栄養素を丸ごと取り入れるようにしましょう。

2012年7月23日月曜日

食品とカビ

やっと梅雨が終わりました。梅雨時はカビが繁殖しやすく、食品の保存は注意が必要です。

★食品の表面にあるカビを取っても、カビ毒は生きている★

カビは食品に発生すると、そこでカビ毒という有害な物質を増殖させていき、現在、約300種類のカビ毒が確認されています。

カビ毒は表面のカビを取っても食品の中に残り、加熱しても分解されずに体内に入るので、カビの生えたものは食べないようにしましょう。