2015年3月22日日曜日

腰痛と重篤な病気

腰痛の原因は様々です。

腰の激しい痛みの場合、どう対応しますか。
私もですが、医師でもないのにかってに自分の病状を判断して「ぎっくり腰かな」と安易に結論を出してしまいます。しばらく安静にしていれば、自然に治るだろう。でも、重篤な病気が関係している可能性もあります。

もっとも多い腰痛の病気は
ぎっくり腰:正式には急性腰痛症(通称、魔女の一撃)と呼ばれ、通常1か月程度出直ります。
腰椎ヘルニア:坐骨神経痛のチェックで判別します。

重篤な病気が隠れている場合、

椎体硬膜外血腫
骨粗鬆症(若い方の場合は、乳がん、肺がんの骨転移でこの病気になる場合があります)
悪性腫瘍(体重減少を伴う)
腰痛圧迫骨折
子宮外妊娠
腎梗塞(年配の人)
急性膵炎
腹部大動脈解離
胸部大動脈解離(頭痛が伴う場合)
くも膜下出血(頭痛が伴う場合、出血が髄腔を経由して腰までたどり着く。ケルニッヒ徴候でチェック)
椎骨脳底動脈乖離((頭痛が伴う場合)







2015年3月9日月曜日

健康長寿を目指して

2003年、WHO(世界保健機関)が発表した平均寿命と健康寿命のトップはともに日本、今や日本は世界一の長寿国です。平均寿命とは存命できる期間をいい、健康寿命とは健康で暮らしていける期間(基本的な生活が営める)をいいます。平均寿命は男性78.4歳、女性85.3歳。健康寿命は男性72.3歳、女性77.7歳。この2つの数字の差は男性6.1歳、女性7.6歳。

平均寿命と健康寿命の差の期間はどのような状態かというと、「生きているけど健康ではない」状態、端的にいえば何らかの状態で床に伏せていると解釈してよいでしょう。この床に伏せている期間を「最終臥床期間」といい、この期間を短くして健康寿命をより平均寿命に近づけることができたならば、人間は本来の意味で天寿をまっとうしたといえるでしょう。

「最終臥床期間」は生活習慣病を減らすことができれば、短くできるといわれています。生活習慣病は悪性新生物(ガン)、心疾患(心臓病)、脳血管疾患(脳卒中)、糖尿病などで、これらを克服できれば、健康寿命は伸び、平均寿命に並ぶことも不可能ではありません。平均的な寿命まで健康に暮らすことは、万人も願いでもありましょう。

生活習慣病を予防するには、食生活の与える影響が半分以上を占めていると推測されています。2004年5月、WHOは「生活習慣病など非感染性疾患による死亡が世界の全死亡(年間5600万人)の6割を占める」と発表し、生活習慣病を防ぐ戦略として「砂糖、脂肪、塩の摂取制限」「果物、野菜、豆類の消費」をあげています。

食べ物は体を作る基本、薬であるといっても過言ではありません。おろそかに考えず大切に食べていきたいものです。

2015年3月6日金曜日

ファイトケミカル トマト

ファイトケミカルは、野菜や果物の苦み、辛み、香り、色素などの成分に含まれ、栄養素というよりも薬効効果に優れ、その数は現在認知されているだけでも1万~1万数千種類あるといわれています。

代表的なものとしてよく知られているのは、トマトやすいかのリコピン、にんにくのアリシン、大豆のイソフラボン、緑黄色野菜のβーカロチン…などでしょう。












トマトには、ビタミンC、カロテン、カリウムを含む緑黄色野菜で、赤い色はカロチノイド系色素のリコピン。リコピンは活性酸素を抑制する働きがあり、ガンを予防する野菜として脚光を浴びています。カロチノイドは加熱しても分解されず、昼夜の温度差の大きい場所で栽培されたものほど、色が鮮やかになります。また、青い内に収穫され追熟されたものより、日光にあたって育ったトマトの方がビタミンCの含有量は豊富です。

生活習慣病のすべてに効果的で、シミやソバカスを予防し美肌を作り、酸味はクエン酸やりんご酸で、疲労物質の乳酸を取り除く働きがあります。