2013年11月4日月曜日

セロリ 旬の季節:11~2月

セリ科の1・2年草。地中海沿岸や中近東に広く野生種が分布しています。古代ローマやギリシャでは整腸剤や強精剤など、薬用として利用されていた野菜で、日本には明治初年に食用として導入されました。しかし、独特の香りのため、広く普及したのは戦後になってからです。緑茎種、白茎種、中間種があり、日本では中間種のコーネルセロリが一般的。ミニセロリのトップセラーは、日本で育成されたセロリです。オランダミツバ、セルリーなどの別名があります。

カリウム、カロテン、ビタミンC、食物センイを含有し、特有の香り成分はセダノリッド、セネリン。豊富なカリウムがナトリウムを排泄して血管を広げ、血圧やコレステロール値を下げるので、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に効果があります。カロテンが全身の代謝をスムーズにし、ビタミンCが疲労やストレスに対する抵抗力を高めてくれます。食物センイは腸の働きを整えコレステロールの低下に有効。独特の香り成分は食欲増進、ストレス解消、頭痛に効果があります。漢方では体内の余分な熱を冷ます作用、余分な水分を出す利尿作用、精神安定やめまいなどの症状緩和に利用されています。

茎よりも葉の方が栄養豊富。カロテンの吸収を高めるには植物油で炒めるとよいでしょう。肉や魚の臭いを消す効果がありますが、臭いが気になる時は、牛乳を加えるとやわぎます。茎はスープ、煮込み、炒め物など。あるいは香りと歯ざわりを生かして生食で。生食の時は氷水につけるとシャキシャキとした歯ざわりになります。葉はつくだ煮や天ぷらで。種子は香辛料としてスープやソースに利用されています。

茎が太くて丸みのあるものを選びましょう。同時に筋が深くて肉が盛り上がっているものが新鮮で美味。茎を押してみてへこむだり、葉が黄色く変色しているのは鮮度が落ちています。・すぐに使わない場合は、葉と茎は別々に保存します。葉は保存袋に入れて冷蔵庫へ。茎は水を入れたコップに根元をつけておきます。 

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