2015年5月3日日曜日

息が苦しい

息が苦しくて、病院に行ったら酸素飽和度が82%。

どんな病気が考えられるでしょうか。

酸素飽和度とは、SaO2、SpO2、サチュレーションとも呼ばれ、動脈血のなかにどの程度の酸素が含まれているかを示す指標です。正常な動脈血の酸素飽和度は95%以上で、酸素飽和度が82%は危険な状態です。

可能性の高い病気は、気管支喘息です。呼吸音の聴診で判断できます。呼吸の最後にキューという短い雑音があります。しかし、喘息が重症化すると、サイレントチェストと呼ばれ、音が出ない場合があります。ステロイドの点滴で改善すれば喘息の可能性が大です。

ステロイドを投与しても酸素飽和度が正常値まで回復しない場合は、他の病気が考えられます。

気胸
肺に穴が開き、空気が漏れ出る病気です。


過敏性肺臓炎 
カビやほこりなどを繰り返し吸い込むことで起こるアレルギー性のの肺炎です。

肺血栓塞栓症
脚の深部静脈に血の固まりができて心臓から肺動脈に流れ詰まってしまう病です。急激に息苦しくなります。長時間座ったままでTVゲームやスマフォの操作をする人が増えてきましたが、大変危険です。




2015年4月19日日曜日

熱が下がらない

発熱を伴う病気は無数にあります。

風邪であれば数日で熱は下がります。 熱が数週間下がらない場合はどうでしょう。

ストレスによる発熱
ストレス性の発熱には高熱タイプと微熱タイプ(37℃を少し超える程度)があります。

高熱が出る場合
極度の緊張、例えば、受験、大喧嘩、大切な人に会う、等々。過度のストレスを溜め込むことで、高熱が出ることがあります。ストレスの原因を解消しないと何度でも発熱を繰り返すことがあります。

微熱が続く場合
仕事がスムーズに行えない、介護で疲れ果てている、受験、等々、慢性的なストレスが続くと、37℃台の微熱状態が続くばあいがあります。


ストレスによる熱は、かぜなどによる発熱とは起こりかたが違うため、解熱剤を飲んでも熱は下がりません。ストレスが解消されれば、自然と熱は下がります。


感染(ウイルス)による発熱


不明熱
※病名ではないが、38.3度以上で3週間以上、数度診察しても病名が分からない)
感染症、膠原病(自己免疫疾患)、悪性腫瘍(悪性リンパ腫)などが考えられます。


サルコイドーシス、SLE、ベーチェット(シルクロードに沿った地域に多い原因不明の病気)
きくち病(首のリンパが晴れて発熱。主に若い女性に多い)
感染性心内膜炎
等々

原因がストレスではなく、熱が数週間下がらない場合、専門の総合診療で診察してもらいましょう。








2015年4月11日土曜日

癌になったら

4月5日、89歳で他界した叔父のお通夜に先日行ってきました。懐かしい霞ケ浦を横断する橋を渡ったところに斎場があり、終焉の儀式を行うのにとても相応しい環境があります。

3年前肺がんの宣告を受けた時、叔父は86歳でした。高齢のため外科手術は断念しました。判断に大変迷ったと思いますが、抗がん剤は拒否したそうです。

この選択は正解でした。宣告されてからの3年間、叔父はいつものように平穏に生活できました。なんと、1か月前まで車の運転までしていたそうです。書道の師範の資格を持っており、老後は子供から大人まで書道を教えていたそうです。

がんの宣告をされたら、大変迷うと思います。ステージいくつなのか、癌の部位は、生存率等々。また年齢も大切な判断基準です。 86歳の叔父にもし抗がん剤治療をしていたら、どんな終焉を向かえたのでしょう。