2015年3月9日月曜日

健康長寿を目指して

2003年、WHO(世界保健機関)が発表した平均寿命と健康寿命のトップはともに日本、今や日本は世界一の長寿国です。平均寿命とは存命できる期間をいい、健康寿命とは健康で暮らしていける期間(基本的な生活が営める)をいいます。平均寿命は男性78.4歳、女性85.3歳。健康寿命は男性72.3歳、女性77.7歳。この2つの数字の差は男性6.1歳、女性7.6歳。

平均寿命と健康寿命の差の期間はどのような状態かというと、「生きているけど健康ではない」状態、端的にいえば何らかの状態で床に伏せていると解釈してよいでしょう。この床に伏せている期間を「最終臥床期間」といい、この期間を短くして健康寿命をより平均寿命に近づけることができたならば、人間は本来の意味で天寿をまっとうしたといえるでしょう。

「最終臥床期間」は生活習慣病を減らすことができれば、短くできるといわれています。生活習慣病は悪性新生物(ガン)、心疾患(心臓病)、脳血管疾患(脳卒中)、糖尿病などで、これらを克服できれば、健康寿命は伸び、平均寿命に並ぶことも不可能ではありません。平均的な寿命まで健康に暮らすことは、万人も願いでもありましょう。

生活習慣病を予防するには、食生活の与える影響が半分以上を占めていると推測されています。2004年5月、WHOは「生活習慣病など非感染性疾患による死亡が世界の全死亡(年間5600万人)の6割を占める」と発表し、生活習慣病を防ぐ戦略として「砂糖、脂肪、塩の摂取制限」「果物、野菜、豆類の消費」をあげています。

食べ物は体を作る基本、薬であるといっても過言ではありません。おろそかに考えず大切に食べていきたいものです。

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